なお翌日もした模様
アスカ
──冒険者の股間に、アレが生えた。
アレというのは、アレだ。そう、男性器である。
どうしてそんなものが生えたのか。当然ながら問い詰めたわけだが、冒険者が言うには、
「そこにボタンがあったから」
──とのことだった。聞いた瞬間は軽く意識が遠のく感覚がした。
昔の探検家が『そこに未開の地があるから』とかなんとか、そういう名言を残したと誰かの本にあった気がする。探検家や冒険者のような前人未到の地を開拓する経験をした者は、皆そういう脳筋的思考に至るのだろうか。
閑話休題。
生えてしまったものは生えてしまったのでどうしようもない。大事なのは、これからどうするかだ。
妖精王たる友人に聞いてみてもらったところ、数日もすれば元通りらしい。いったいどういう需要があって生まれた技術なのだろうか。さっぱり見当がつかない。
というわけで、股間に棒をぶら下げた状態で数日を過ごすことになった冒険者だったが、驚くほどいつも通りだった。その〝いつも通り〟とは、つまり。
「ま、マジで挿れるのか、それ……!?」
──性行為の最中も、ということだ。
事の発端は約十分ほど前。
何をどう思ったのか、冒険者が『挿れてみたい』と言い出したと思えば、彼女に覆いかぶさっていたはずのオレは上下関係をひっくり返されていた。
冒険者の身体の動きに遅れてたぷんと揺れた胸につい視線を奪われた瞬間、ズボンは剥ぎ取られ、哀れにも放り投げられていた。彼女がスリや盗賊だったら今頃億万長者になりえたかもしれない。
抵抗する間もなく下着も引き抜かれた。流れるような手つきで四つん這いにさせられ、尻穴にぬるぬるした何かを擦りつけられた。
「ひっ……」
「じっとしてて」